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フェイ・ウォン(王菲、Faye Wong)

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ウォン・カーウァイ作品となれば、全てアドリブで体当たりする世界的な歌姫。

1969年8月8日、中国・北京に生まれる。母は歌手。88年に香港へ移住し、翌年、レコード会社「シネポリー」のオーディションに合格し、シャーリー・ウォンの名前で歌手としてデビュー。映画デビューは91年の『Beyond 日記之莫欺少年窮』(日本未公開)だが未熟さが目立った。

その後、アメリカに留学し、帰国後の92年、自身の納得できるアルバムづくりの賜として『カミング・ホーム』をリリース。これが大ヒットとなる。以後、『十万回のなぜ』『悔やまぬ心で』(以上93年)、『恋のパズル』『無遊』『背影』『天空』(以上94年)など、アルバムを次々に出す。これらは日本でも全て発売され、香港歌手では知名度ナンバーワンとなった。イギリスのコクトー・ツインズとのコラボレーションなど、90年代は、香港ポップスのオルタナティブ・シーンを担う重要なアーティストとして重要なポジションにいた。

同94年、台湾や東南アジアにも進出し、さらには、米国とカナダで初のツアーも成功させる。ウォン・カーウァイ監督作品では初出演となった『恋する惑星』で後半部分に登場、マイペースで遊び心満載の新鮮さがバカ受けし、香港電影金像奨・主演女優賞にノミネート。また、クランベリーズ「Dreams」をカバーしたこの映画の主題歌「夢中人」も爆発的にヒット。96年には「TIMES」誌10月号の表紙を飾り「広東ポップス界のプリンセス」と紹介された。

しかし、フェイ・ウォン自身はこの時期に芸能界を嫌いだし、マギー・チャン主演の『ラヴソング』(96)の出演を拒否し、同年に北京へ移住。翌97年、彼女に曲を作っていたミュージシャン、ドウ・ウェイと結婚し、童童という名の女の子を生んだが、後に離婚。同年、ウォン・カーウァイ演出、浅野忠信共演の携帯電話モトローラのCMに出演した。

日本では、98年2月にNHKホールで開催された「アジア・ライブ・ドリーム98」で3曲を歌ったのが初ライブ。翌99年2月には、ゲーム「ファイナル・ファンタジーVIII」のテーマ曲「Eyes on Me」をリリースし、3月には、中国人アーティストとして初めての武道館コンサートも成功させた。

女優としては、女性の観客に人気の高かった『恋する惑星』(94)で典型的な楽観娘を演じた他、沖縄が舞台のクライム・サスペンス『恋戦。OKINAWA Rendes-vous』(00)でレスリー・チャン、レオン・カーファイらと共演した。また、ウォン・カーウァイ製作&ジェフ・ラウ監督の『天下無雙』(日本未公開;英題「Chinese Odyssey 2002」)(02)にも出演。退屈のあまり宮廷を飛び出して街に出るお姫様役を演じ、歯磨き粉の泡を口の周りにたくさん塗りたくってお茶目な姿を見せている。

2001年には、フジテレビ系の連続ドラマ「ウソコイ」で、中井貴一、仲間由紀恵らと共演。『2046』(04)では、失恋による絶望スレスレの中国人女性ワン・ジンウェンと、心に大きな傷をもち機能低下が著しいアンドロイド wjw1967 という、シビアな状況におかれた二役をこなした。



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