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王家の肖像 >
■このカテゴリの趣旨■王家衛やキャストに関するコラムや、作品の長めの感想、感覚的な断片、創作的なエッセイなど。
●ウォン・カーウァイ - 迷走する森林
ウォン・カーウァイは、いうまでもなく商業的に成功した映画監督とはいえない。しかし、商業監督としての成功が彼に必要なことだともいえない。ウォンが中国語圏にモードを作りだし、ファッションをリードし、「ウォン・カーウァイ神話」を築き上げた事実だけ…
●ウォン・カーウァイ作品との出会い
長年、ハリウッドの大げさな映画程度しか観たことのなかった私がウォン・カーウァイを知ったのは、2003年の10月。その前年からCDに嵌っていたフェイ・ウォン出演の『恋する惑星』をDVDで観たときだった。 この作品でのフェイ・ウォンは、彼女の音…
●オン・マイ・ウェイ・ウォン(on my Way-Wong)
※このエッセイは、投稿していただいた中国人女性のご厚意により掲載している。 アジアの歌姫フェイ・ウォン(王菲)は、ボーイッシュな素顔、いつも異なる奇抜な格好、「我行我素(my pase)」の性格などが、ファンにとってはたまらない。そして、空…
●恋する惑星 - 流動性と遠近感を楽しむ指南書
『欲望の翼』を完成させたウォン・カーウァイが4年の沈黙を経て香港で公開した『恋する惑星』は、前作ほどの過激なストーリーを避けている。手持ちのカメラや既成の光源だけによるライティングという簡潔な撮影方法に頼り、リズミカルな速度と映像的なリアリ…
●接触に向かう視線
ウォン・カーウァイの描く男女は短期間の接触に向かうことが多い。映し出されるさまざまな恋愛は、あたかも永遠の愛を拒絶しているかのようだ。ここでは、瞬間的といっていいほど短い男女の視線の「絡み」を描写してみた。 2001年の秋が深まった頃、知り…
●欲望の翼 - 短い時間と長い時間の交差
『欲望の翼』はウォン・カーウァイの監督二作目にあたる映画で、邦題と英題が示すとおり、まるで鳥の翼のように、バタバタと人の欲望が舞っている様子が、とても野性的に描かれた作品である。しかも、飛行中に鳥がぶつかり合わないのと同じで、それぞれの欲望…
●演じ尽くす俳優 - 私のレスリー・チャン
※このエッセイは、投稿していただいた中国人女性のご厚意により、映画情報など形式的な修正・加筆を若干行なったうえで掲載している。 2003年の4月1日、私がずっと見つめて続けていたレスリー・チャン(張國榮)が、遺書を残したまま、香港のホテルか…
●祖母の面影
2000年頃に放映されていた『昔の男』というドラマは、大学時代の恋人だった藤原紀香と大沢たかおが社会人になって再会し、周囲の反対や妨害を押し切って逢瀬するという話だった。私は大学生の頃、まったくといっていいほど同級生と交友関係を持たなかった…
